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Interview

Business Producer

デジタルとリアル。 専門家の共存が生み出す、 次世代のパーソナライズサービスへ。

profile:

SAKUYA NAKAO

BUSINESS PRODUCER

DX本部

  • 経歴
    2014年〜2017年:SIer
    2017年〜2020年:デジタルマーケティング会社
    2021年〜2022年:食品メーカー
    2022年〜:資生堂インタラクティブビューティー株式会社
  • 経験・スキル
    • DX戦略
    • サービス企画・開発
    • システム開発
    • AI・データプラットフォーム開発
    • プロジェクトマネジメント
  • 志望動機
    デジタルの専門家と、お客さまにダイレクトなカウンセリングを行うパーソナルビューティーパートナー(PBP)。その両者が共存する、ほかでは見られない組織構成に惹かれました。デジタルテクノロジーに細やかな現場力を掛け合わせ、新しいサービスを生み出す——いわば、「日本らしいDX」を発信できる環境だと思えました。
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——前職までに豊富なデジタルの経験を積まれていますが、なぜSIBへ?

「いつか、事業会社でサービスを生み出したい」。新卒で就職活動をしていたころから、それが一貫した目標だったからです。そのスキルを鍛えるために、さまざまな企業でデジタルを学んできたといっても過言ではありません。一方で、お客さまが大きな喜びを感じられるようなサービスの開発は、テクノロジーの専門家だけでは難しいことにも気づいていました。お客さまを熟知した現場の専門家とタッグを組むように仕事ができる環境はないか——そうして見つけたのが、お客さまに直接的なカウンセリングを行う「パーソナルビューティーパートナー(PBP)」と協働できるSIBでした。私は現在、PMOとして「Beauty DNA Program」というサービスに携わっていますが、そのアウトプットを固めるうえでも、PBPからの示唆がかなり参考になりました。

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——「Beauty DNA Program」について、もう少し教えてください。

お客さまのDNAを解析し、先天的な肌の特徴やエイジングに対する抵抗力をデジタル上で可視化します。それをベースに、PBPによるカウンセリングを行うサービスです。私の入社前に大まかな方向性は決まっており、リリースに向けてその細部を詰めていく企画段階から参画しました。着手からリリースまで4か月の間に仕上げなければならなかったこと、大手メーカーらしく関与者が多い中、全員のモチベーション維持や意見調整に苦心したことも思い出されますが、それ以上に「事業会社でサービスを生み出す」という念願の仕事に関われた喜びが大きかった。SIBにはデジタル系のプロジェクトを回した経験者がまだまだ少ないので、私のプロジェクトマネジメントスキルを役立てられたのもうれしかったですね。おかげさまでお客さまのサービス満足度も総じて高く、資生堂らしい影響力の大きさも実感できました。

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——PBPとの協働は、プロジェクトにどんな好影響をもたらしたのでしょう。

たとえば、DNAの解析結果をどう表示するのか。その結果から、最適な商品提案にどうつなげるのか。インターフェイスやカウンセリングのストーリーに関わる部分は、こちらの素案にPBPの意見を大きく取り入れた結果、かなり洗練されたものになりました。また、同じ建物の中にオンラインカウンセリングのブースがあり、お客さまの声が届きやすい環境であることもポイントです。限られたリソースの中で開発を進めていると、つい事業側の都合で機能を削ったり、販促資料を減らしてしまったりすることもあります。けれど、「それはお客さまにとってどうなのか」と踏みとどまって考えられるようになったのは、SIBの環境が影響しているのだと思います。

——これから実現したいことを教えてください。

入社によって改めて認識したのは、資生堂は「化粧品の会社」ではなく、「肌研究をコアとしたBEAUTY INNOVATIONの会社」であること。もちろん化粧品もその一部ですが、スキンケアにはさらなる広がりが期待できます。食事や運動、睡眠といった領域においても、お客さま一人ひとりに遺伝子レベルの究極にパーソナライズされたサービスを通じて、意識を変え、行動を変え、充実したインナーケアまでお手伝いできるかもしれない。「Beauty DNA Program」は、その出発点になりえます。世界トップクラスである肌研究の力をバックグラウンドに、そういったサービスをぜひ実現したいと思います。もちろんその時には、お客さまを知ることで鍛えられる私自身の「現場力」も、大いに役立つはずです。※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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