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Interview

IT Project Manager

システムとDXを通じて、 資生堂のR&Dを強力に支える。

profile:

Hiroki Kakinuma

IT Project Manager

IT本部

  • 経歴
    2010年〜2019年:システムインテグレーター
    2019年〜2021年:株式会社資生堂
    2021年〜:資生堂インタラクティブビューティー株式会社
  • 経験・スキル
    • 大手金融機関やメガバンクでのシステム開発におけるPM、TL、上流SE、PG等の経験
    • 情報処理資格(PM、DB、SA、SM)、TOEICスコア840点、簿記2級など
  • 志望動機
    これまではSIerという立場で金融系のシステム開発に携わってきましたが、そうではない分野に触れることで技術の幅を広げ、ユーザーの課題を解決していきたいと考えました。
IT PROJECTMANAGER
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——現在の業務を教えてください。

資生堂の研究所で使用されるシステムを担当しています。研究所では、化粧品をつくるための「製品化研究」と、将来に向けて製品やサービスのシーズを探る「基礎研究」が行われていますが、私が主に手がけているシステムの用途は「製品化研究」です。システム上で原料を検索して組み合わせ、求める機能を備えた化粧品を設計できるほか、実験結果をライブラリーとして残しておくといった使われ方をします。化粧品の設計データや実験データは、資生堂の商品競争力の源です。システムへの期待も高く、現在、大小合わせて10件ほどのプロジェクトが進行しています。そのマネジメントが業務の比重としては最も大きいですね。そのほか、既存のシステムの保守運用やIT化についての相談対応、さらにAI、データ活用や解析などDX支援などにも取り組んでいます。

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——SIerとして金融系のシステムを開発してきた前職とは、何が違うのでしょうか。

まず、ユーザーとの目線の揃い方が違います。SIerとして働いていた頃も、当然ながら「お客さま目線」は重要でした。一方でSIerは、一企業として利益を追求すべき立場でもあるので、時にお客さまの利益と背反することがある。それに対して、事業会社内のIT担当であれば、部署によって考え方の違いはあったとしても、同じゴールに向かう者同士のため、ユーザーと目線を合わせやすいのです。また、金融系のシステムは安定稼働が最優先ですから、オンプレミスのサーバ上で旧来のミドルウェアやアプリケーションが動き続けていることが当たり前でしたが、資生堂はクラウドファーストの方針をいち早く掲げるなど、新しい技術を取り入れることに積極的な会社です。ですので、私もこれまで触れたことのない技術を次々に学びながら、ユーザーの課題をより的確に解決するシステム開発に取り組めています。

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——資生堂インタラクティブビューティーで働くメリットは何ですか。

仕事でいえば、さまざまなデジタル領域のエキスパートが集まっているところです。同じくキャリア入社したインフラ系の方と話す機会があるのですが、私にとっては未知の領域だったクラウドについて、多くのことを教わりました。ほかにも目を見張るような経歴の方がたくさんいらっしゃいますし、今も増え続けています。とても刺激的で、いい意味での危機感を持ちやすい環境だといえますね。プライベートに近いところでは、化粧品という製品そのもののわかりやすさがあります。世の中に広く行きわたっている製品が、元をたどれば自分の手がけたシステムに紐づいている嬉しさ。これは、妻が資生堂製品のユーザーであることも大いに関係しています。

——これから実現したいことについて教えてください。

現在取り組んでいる、R&D領域におけるDX支援を確実に遂行したいですね。研究所の業務プロセスを変革するもので、実現すれば対外的なアピールにもつながっていく、ユーザーと会社の両方にとって大きな意義のあるプロジェクトです。まずはこれが軌道に乗るよう、しっかりとナビゲート役を務めたいと思っています。また、現在はプロジェクトマネジメントの業務割合が大きいですが、今後は自らデジタルの戦略を立て、それを実行していきたいと考えています。資生堂インタラクティブビューティーでは自身が目指すキャリアを実現するための教育プログラムも充実していますので、それらを活用してICTストラテジストとしてのスキルを伸ばし、IT人材としての可能性を広げていきたいですね。※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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