資生堂インタラクティブビューティーは、コロナ禍の2021年に設立されました。事業環境の激変によって迫られた、デジタルへの急速なシフトとテクノロジーの更なる利活用——資生堂グループ全体が直面した課題に対し今までと異なる視点やアプローチを模索する、過去踏襲を意識せずにきわめて大きな期待を受けた、緊張感を伴う船出でした。

だからこそ今、資生堂インタラクティブビューティーが生み出してきた成果を、ステークホルダーのみなさまにご報告できることを喜ばしく思います。DNA解析により、深くパーソナライズされ生活習慣も意識するようなスキンケア提案を行う「Beauty DNA Program」や、2023年度のレッドドット・デザイン賞やグッドデザイン賞を受賞した会員サービスアプリ「Beauty Key」のリリース。資生堂グループの業務をグローバルに標準化・効率化する、基幹系の共通プラットフォーム「FOCUS」の導入推進。そして、戦略パートナーとして出資いただいているアクセンチュア社のノウハウを徹底的に活用した、デジタル・IT人財の育成。これらの取り組みを通じて、資生堂グループに貢献が開始できたことを自負しております。

新型コロナウイルスに始まり、不確実な世界情勢や環境等の変化によって人々の生活や行動変容が激しい昨今、資生堂インタラクティブビューティーは、そうした行動変容を様々なデータを駆使して緻密に解析することでお客様の新たなビューティー体験創造に引き続き貢献していきます。加えて、それを可能にする高度なデジタル・IT人財の採用と育成に努め、攻めに転じた資生堂グループの事業と戦略をそれらの人財を通じて力強く支えていきます。

さらに私たちには、大手企業グループ内のデジタル・IT戦略機能会社というポジションで海外の競合他社との競争含め蓄えてきた知見があります。その知見、経験の積極的な発信によって、日本企業が国際的な競争力を高めていく一つのきっかけを生み出せないか。そんな可能性の検討も始めています。

これからも弛むことなく挑戦を続ける資生堂インタラクティブビューティーに、これまでと変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。