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Interview

IMC Planner

デジタル視点でマーケティングを強化し、 資生堂のDXに貢献する。

profile:

Keiko Namiki

IMC Planner

DX本部

  • 経歴
    広告代理店
    世界一周旅行
    大型自動二輪メーカー
    育児休暇・起業
    資生堂ジャパン株式会社
    2021年〜:資生堂インタラクティブビューティー株式会社
  • 経験・スキル
    • デジタルマーケティング(メディアバイイング・プランニング、ECサイト運用、CRM施策、デジタルプロモーション、サイト解析・管理、OMO、クリエイティブディレクション))
    • D2C
    • DX推進
  • 志望動機
    前職では、歴史ある海外の大型自動二輪メーカーでマーケティング部に所属しデジタル化の推進に携わりました。その経験を活かして、同じく長い歴史を持つ資生堂のDXに貢献できればと考えました。
IMCPlanner
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——現在、どういった業務に取り組んでいますか。

『エリクシール』など、担当するブランドのIMC設計をデジタルの観点からサポートしています。業務は非常に幅広いのですが、2種類に大別されます。まず、代理店からブランドに持ち込まれる提案へのアドバイス。代理店からの提案内容にブランドはマーケティング視点で私たちはデジタル視点で相乗効果を生み出すこと。私たちはデジタルで顧客体験ベースの視点を持ち込み、メディア選定やKPIの考え方、PDCAの回し方といったさまざまな面において助言を行います。もうひとつは、CRMチームやオムニBC()チームと組んでの体験設計です。資生堂は「長期的に資生堂の商品を愛用してくださるお客さまを増やすこと」を全社的なミッションに掲げていますが、その達成に貢献できるテイラーメイドの顧客体験を設計し、ブランドに提案しています。※オムニBC:従来のリアルの対応だけではない、デジタルでのコミュニケーションに特化したビューティーコンサルタント(BC)。専門のトレーニングを経て、資生堂総合美容サイトワタシプラスでライブ配信やWebカウンセリング、専用サイトの展開やSNSのアカウントでの発信を行っている。

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——テイラーメイドの顧客体験。その具体例を教えてください。

新たな取り組みの一つとして、『ONLINE BEAUTY STUDIO』が挙げられます。美肌を目指すお客さまに対し、オンラインセミナーやLINEチャットでのアドバイスなどを通じ、オムニBCが4週間にわたって伴走するというブートキャンプ型のプログラムです。ヨガやエクササイズでは珍しくないスタイルですが、スキンケアという領域では前代未聞ではないでしょうか。チャレンジングだったのは、商品プレゼントなどのリワードを一切用意せず、純粋に体験そのものの価値だけで参加者を募ったこと。社内では懸念の声もあったのですが、嬉しいことに定員をはるかに上回る応募が集まりました。『エリクシール』での開催でしたが、ほかのブランドへの横展開も検討されるなど、非常に手応えのあるプロジェクトでした。

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——グループとして、ほかに注力している取り組みについて教えてください。

最近になって加わった「コンテンツ制作」は、これから注力していく分野ですね。デジタルマーケティングを一気通貫でやっていこうという動きの中で、これまでは外部に発注していたコンテンツ制作を内製化していく試みです。さまざまなクリエイティブ系のスタッフがチームに合流することも、すでに予定されています。デジタルマーケティングに特化した広告代理店をイメージすると、部署の役割がわかりやすくなるかもしれません。PDCAをさらに高速で回すことが可能になるので、戦略面を受け持つ私たちIMCプランナーにとっても、充実した環境になっていくと期待しています。

——今後の目標を教えてください。

会社と私自身の両方がミッションを達成し成長し続けたいと考えています。ベースには、会社に「雇ってもらう」のではなく、会社から何かを受け取るかわりに、私も会社に与えていくという対等な考え方があります。会社からは、非常に良い経験をさせてもらっています。仕事面はもちろん、アクセンチュアによる研修など、さらなる学びにつながるきっかけがあふれています。私自身は、資生堂のDXにしっかりと貢献していきたいと考えています。ブランド側のマーケティング視点と、私たちのデジタル視点をいかに融合させるのかなど、課題はまだまだ残されています。それらを乗り越えていく上で忘れたくないのは、DXはあくまで手段であり、目的ではないこと。資生堂を成長させるために、そしてお客さまの人生を豊かにできる会社であり続けるためにも、模索を続けていきたいと思います。※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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